監督 榎木和貴

選手の向上心や探求心が高くなってきている

監督に就任され6年が過ぎました。今、チームをどのように見ていますか。

監督就任から6年が経過しましたが、就任当時と違い現在のチームは、選手一人ひとりの競技に対しての向上心や探求心といった部分が高くなっていると感じます。
また指導スタイルについても基本的には大きく変わってはいませんが、選手たちが高い意識を持つことで目指す目標も高くなってきています。

選手達を指導する上で、心がけていることを教えてください。

やはり選手それぞれの目標や目的をしっかり確認することが大切になるので、コミュニケーションをこれまで以上に円滑に行えるよう心がけています。

毎年生徒達に1年間の目標やスローガンを決めさせるのはなぜですか。

目標の設定は、指導者が主体性を持つと指導者のために動いていくことになってしまいます。
目標やスローガンを選手主体で決めることで目標に対しての覚悟が生まれてくると考えています。

世界と戦う意識を持たせる取り組み

箱根駅伝シード権の定着、三大駅伝出場をする駅伝部となり、今どのようなチーム作りをされていますか。

箱根駅伝は6年連続のシード権、出雲、全日本も連続出場を決めていますが、まだトップ3に入る上位入賞を達成できていません。
個々のレベルアップを図るため、実業団選手が多く出場する大会への挑戦やケニア合宿などを実施し、世界と戦う意識を持たせるような取り組みをしています。
また、大学三大駅伝でも常に3位以上の上位争いのできるチーム作りに着手しております。

次の箱根駅伝への意気込みを!

第102回箱根駅伝に向けては総合3位以上を目標に動き出しました。 チーム目標も大学三大駅伝全てで3位以上、個人種目においても第102回箱根駅伝に向けチームで102回の自己ベスト更新を掲げております。

これから駅伝部を目指す高校生や親御さんへメッセージをお願いします。

創価大学駅伝部は自主性を重んじ競技力の向上は勿論のこと、競技を通して人間力の向上を図り、社会へ羽ばたいた時に必要とされる人間になってもらえるよう、日々高め合っています。
皆様と共に強いチームを目指し、創価大学の新たな歴史を築いていきましょう。


(2020年のインタビューはこちら)

【経歴】
中央大学卒業。箱根駅伝では4年連続区間賞を獲得。
3年次では14回目の総合優勝に貢献。
旭化成工業株式会社入社。
第49回別府大分毎日マラソンで優勝。
2004年OKI陸上競技部コーチに就任。
トヨタ紡織陸上競技部コーチ、監督を経て、
2019年に創価大学陸上競技部駅伝部監督就任。