第99回(2023年)

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往路【1月2日】

スタート地点

多くの観衆の拍手と応援団のエールを背に受け、1区・横山魁哉選手が出走。レースは序盤から形成された2位集団の中で渾身の走りを見せる。

最初で最後の箱根路で、得意のラストスパートを発揮し執念で走り切る。区間5位でトップと18秒差で鶴見中継所へ飛び込み、2区・フィリップムルワ選手へ襷をつなぐ。

ムルワ選手は10キロ過ぎで、3位を走る明治大学をとらえると上位チームと併走。戸塚中継所まで山梨学院大学の留学生と競り合い5位をキープした。

区間6位の執念の走りで5位を守り抜いたムルワ選手から、3区・山森龍暁選手へ襷が託される。

箱根初挑戦の山森選手。途中、他大学に抜かれる場面もあったが、落ち着いてペースを刻み執念の走りを見せた。

首位と2分14秒差の6位で、4区・嶋津雄大選手に思いを託して襷リレーした。  

集大成のレースで3年連続の4区を任された嶋津選手。残り5キロ以降、右足に痛みを感じながらも切磋琢磨してきた仲間たちの思いを力に変え、渾身の走りを見せる。  

7位で小田原中継所に駆け込んだ嶋津選手から、襷を受け取る5区・野沢悠真選手。

初めての箱根で難関の山上りに挑んだ野沢選手。

最後まで渾身の走りで、シード圏内の10位で神奈川県芦ノ湖にゴールした。

復路【1月3日】

3年連続の6区となった濱野将基選手は反転攻勢の攻めの走りで猛追。5キロ付近で9位に順位を上げると、下りで一気に加速。17キロ付近で7位、さらに小田原中継所手前で6位に浮上した。

4人を抜いた区間4位で、苦楽を共にした同期の7区・葛西潤選手へ襷をつなぐ。

出走前「区間新と区間賞を狙います」と語った葛西選手。区間記録を上回るハイペースでレースに入り順位を5位に押し上げる。

4位まで27秒に迫る区間賞の激走で、平塚中継所へ飛び込み、8区・桑田大輔選手へ襷をつなぐ。

前回の3区で悔しさを味わった分、今回はリベンジに燃えていた桑田選手。落ち着いたリズムで前を追うが15キロ付近で足がつり苦しい展開に。それでも足を叩きながら執念で走り切る。

桑田選手は創大の8区最高記録を3秒更新し、6位で9区・主将緒方貴典選手へ思いを託し襷リレー。

3キロ付近で3位グループの4大学に追いついた緒方選手は、集団の先頭に。後ろから追い上げてきた青山学院大学に3位を譲るが必死に食らい付く。終盤最後の力を振り絞り集団から抜け出し、8区から順位を2つ上げる。

出場できなかった4年生の思いを胸に、区間2位の力走で4位で鶴見中継所に駆け込み、10区・石丸惇那選手に笑顔で襷を渡した。

1年生ながら今季の三大駅伝の全てで出走したアンカーの石丸選手は、切磋琢磨してきた仲間たちの思いを力に変え、負けじ魂を燃やしゴールを目指す。

最後まで諦めず攻め抜いた石丸選手は、観衆の拍手を受けながら総合8位で大手町のフィニッシュテープを切った。